認知行動療法について

認知行動療法は、ものごとの受け止め方や考え方だけでなく、日常生活で繰り返している行動のパターンにも目を向ける心理療法です。

人は不安や緊張を感じると、苦手な場面を避けたり、行動を控えたりすることがあります。その場では少し安心できても、回避を繰り返すことによって、「やはり自分にはできない」「その場面は危険だ」という考えが強まり、不安が長く続く場合があります。

認知行動療法では、考え方を見直すとともに、無理のない範囲で新しい行動を試し、それによって気分や考え方がどのように変化するかを確かめていきます。

認知療法との違い

認知療法が、主としてものごとの捉え方や自動的に浮かぶ考えを見直すことに重点を置くのに対し、認知行動療法では、考え方に加えて行動の仕方にも目を向けます。

ただし、両者ははっきり分かれているわけではありません。考え方が変わることで行動が変わり、行動が変わることで新しい考え方が生まれることもあります。そのため、相談内容に応じて、認知面と行動面の双方から問題を整理していきます。

当室で行うメンタル・リハーサル

当室では、必要に応じて催眠を用いたメンタル・リハーサルを取り入れています。

メンタル・リハーサルとは、これまで避けていた場面や、うまく行動できなかった場面を心の中に思い浮かべ、落ち着いて対応している自分の姿をあらかじめ体験する方法です。

たとえば、人前で話す、外出する、相手に自分の考えを伝える、落ち着いて試験や仕事に取り組むといった行動を、催眠状態の中で具体的にイメージします。心の中で繰り返し練習することで、実際の場面で新しい行動を取りやすくすることを目指します。

ただし、イメージの中だけで終わるのではなく、必要に応じて、日常生活の中で無理なく実行できる小さな行動目標を考えていきます。

認知行動療法で大切にしていること

◆ 現在の行動を整理する

どのような場面でその行動が起こるのか、何をきっかけに始まり、どのような結果になるのかを一緒に整理します。

◆ 行動と考え方の関係を確認する

その行動の前後でどのような気持ちになり、どのような考えが自然に浮かぶのかを確認します。

◆ 新しい行動を考える

今までとは少し違う行動ができないか、一緒に検討します。

◆ メンタル・リハーサルを行う

必要に応じて催眠を用い、新しい行動を具体的にイメージしながら繰り返し練習します。

◆ 日常生活で試してみる

実際の生活で無理のない範囲から新しい行動を試し、その結果を次回のカウンセリングで振り返ります。

認知行動療法が役立つこと

認知行動療法は、対人関係の悩み、緊張、自己否定感、ストレスへの対処などに用いることがあります。催眠のメンタルリハーサル以外に、必要に応じて認知療法、マインドフルネス、EMDRなどを用いる場合もあります。

ヒプノワーク心理療法室では、はじめに技法ありきではなく、ご相談内容をうかがったうえで、必要な方法を選んでいきます。

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